脚がムズムズして眠れない!【ムズムズ脚症候群】って知ってますか?

こんにちは!「おやすみ3秒」っていい言葉ですよね。ユリコです。

このページをご覧の方はおそらく、
「おやすみ3秒なんて到底無理!だって・・脚がムズムズして寝付けないから(涙)」
という方が多いんじゃないでしょうか。

実はこの現象には「ムズムズ脚症候群」という名前がついているんです。

 

今日はそんなムズムズ脚症候群の原因・症状・対策を紐解いていきたいと思います!

ムズムズ脚症候群の症状とは?

そもそも「脚がムズムズする」の定義ってなんでしょうか。

自覚症状として、じっとした姿勢や横になったりしていると主に下肢の部分に(患者によっては、脚のみならず腰から背中やまた腕や手など全身にまで現れる)「むずむずする」・「じっとしていられない」・「痒い」だけでなく、「ピンでなぞられているような」・「針で刺すような」・「火照るような」・「蟻やミミズなどの虫が這っているような」などの異様な感覚が現われ時には「振動」のような感覚まで感じたりする場合もある。また「激しい痛み」を感じるなどさまざま。この苦しさは「脚の中に手を突っ込んでかき回したいぐらい苦しい」と表現する患者もいて、この症状の辛さを表している。

このむずむずとした不快感や痛みなどの不快な異常感覚・身体症状が下肢や腰・背中・腕などに出現するため、患者はこれを抑えるため常に脚を動かしたり身体をさすらなければならない状況に追い立てられる。

wikipedia

経験したことある方は、「分かる!」と共感してもらえるのではないでしょうか。

実際、患者はかなり多いようです。

ずむず脚症候群は、日本では人口の約2~5%(20~50人に1人)に存在すると推定されており(井上雄一ほか(編):レストレスレッグス症候群(RLS)-だからどうしても脚を動かしたい. アルタ出版 2008年. p44.)、比較的患者数の多い病気と言われています。この病気はどの年代でもみられますが、加齢に伴って40歳代から増加し、60~70歳代でピークになります。男女比は約1:1.5で女性にやや多い傾向があります。また、患者さんの約20~30%は小児期から青年期までの間に発症すると言われています。

“むずむず脚症候群”ってこんな病気

 

あてはまるシチュエーションはありませんか?

ムズムズ脚症候群の傾向としては「日中より夕方~夜間に症状が現れる」ということがあるようです。

・就寝時ベッドに入ってから
・夕方のデスクワーク時
・夜に電車で帰宅している時
・飛行機や電車で長時間移動している時
・映画館や会議中など、じっとしていなければならない時

 

以上のような日常シーンで度々足にムズムズするような違和感を覚える方は、ムズムズ脚症候群の可能性が高いです。

私のムズムズ脚エピソード

実は私もムズムズ脚に悩まされていた時期がありました。

参考になるか分かりませんが、ここでご紹介したいと思います。

私の場合は、小学生~高校生くらいまで度々

「脚がムズムズして眠れない!」ということが起きていました。

感覚としては、一定のリズムで足の内側がうずくような感じで、

その違和感がぐっと強くなる時は、とてもじゃないけどジッとしていることは出来ませんでした。

しかも、気にすれば気にするほど症状がひどくなるような気もして「心理的な要因もあるのかな?」と思っていました。

大人になって、それが頻繁に起こることはなくなりましたが、今でも夕方デスクワークをしていると

ふいに足がムズムズそわそわしてくる時があります。そういう時はちょっと歩くとマシになることが多いです。

ちなみに同僚に「脚がムズムズするときない?」と聞いたら「脚だけじゃなくて腕や体にも同じ感覚が現れるときがある」と言っていました。

症状の重さや種類は人それぞれかなり異なるようです。

脚がムズムズする原因は?治療は必要?

次に気になるのはやはり原因。ムズムズすることで日常生活にストレスを与えることは確実ですが、それが健康面にも害を及ぼしているのかは知っておきたいポイントですよね。

ムズムズ脚症候群の原因とは?

実は、ムズムズ脚症候群の明確な理由というのはまだ解明されていません。しかし、有効な説として足の病気ではなく神経の病気、遺伝、鉄欠乏などが原因ではないかと考えられています。

むずむず脚症候群がなぜ起こるのかは、まだよくわかっていませんが、遺伝性、鉄の欠乏(または代謝異常)、脳内のドパミン神経機能障害などが関与している可能性があると言われています。実際、むずむず脚症候群は同じ家系の人にみられることが多く、関連する遺伝子の研究も進んでいます。
また、ドパミンは、運動や感覚を制御する神経の興奮(動き)を抑える働きがあり、ドパミンの不足は、運動や感覚の過剰な興奮(動き)につながります。鉄はこのドパミンを作るのに必要な物質です。その他に、別の病気が原因で発症する場合もあります。

むずむず脚解消ナビ

ムズムズ脚症候群が引き起こす弊害や健康リスク

ムズムズ脚症候群は、それ自体がとても不快なのはもちろんですが、それによって引き起こされる弊害や健康リスクが大きいのも特徴です。

まずは睡眠障害。寝付けないことから不眠に悩まされる人が多いです。

不眠が続けば、日中のパフォーマンスが低下するのは当然です。

睡眠不足が心身に与える影響は言わずもがな大きく、慢性的な睡眠不足はうつ病の原因にもなり得ます。

その原因が「脚がムズムズする」というなかなか人に説明しづらいものとなれば、精神的ストレスはより強くなるでしょう。

さらに、心筋梗塞や脳卒中などの心臓や脳血管に関わる病気を発症するリスクが高まるということも指摘されています。

その理由は、交感神経の活発化によって起こる高血圧や脈拍数の増加だそうです。

そういった健康をリスクを考えると、ムズムズ脚は深刻な状況になる前に早めに治療の相談をした方が良いでしょう。

治療はどこで可能?

いざ治療してもらいたいと思っても、どこへ行ったらいいか分かりませんよね。
まずは治療より前に問診を受けて症状を見てもらう必要があるります。
前述したようにムズムズ脚は睡眠と大きく関係する為、睡眠障害を扱う精神科や、脳や神経を扱う神経内科での受診が一般的なようです。

日常で行える対策はあるの?

ムズムズ脚に日常的に悩まされている人は、是非以下のことを試してみてください。症状が改善される可能性があるとされている対策です。

カフェインを控える

カフェインはムズムズ脚を悪化させる原因と言われているだけでなく、不眠の原因にもつながります。

コーヒーや緑茶などのカフェインを多く含む飲料を夕方から夜にかけて飲むことを控えるのがオススメです。

特にタバコを吸っている方は、タバコに含まれるニコチン・アルコール・カフェインが症状を悪化させますので、出来るだけ吸う本数を減らしていく必要があるかもしれません。

鉄分を摂る

鉄欠乏症もムズムズ脚を悪化させる原因になり得ます。
女性は普段から鉄分不足になりがちなので、鉄分を多く含んだ食べ物を摂ったり、サプリメントで鉄分補給するなどして対策をとりましょう。

適度な運動を生活に取り入れる

適度な運動はムズムズ脚を軽減させることがあります。

いつもより遠回りして歩いて帰ってみる、お風呂上りの就寝前タイムに軽いストレッチをしてみる、など

日常の中で無理なく取り入れられる範囲の運動を行ってみてください。

まとめ

いかがだったでしょうか?

意外と多いムズムズ脚症候群に悩む人に、この記事が届いたらいいなと思います!

眠れない日々に悩んでいる方は、一度病院を受診してみるのがいいかもしれませんね。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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