魚の目ができてしまったら?種類と原因、対処法について
足の指や足に、ぽっこりとできる『魚の目』。見た目に美しくないばかりか、悪化すると「靴を履くと、靴に魚の目が当たる」「歩いていると痛い」など、生活面での悩みが生まれるようにもなります。魚の目にしっかりと対応し、これから予防していくには、原因や対処法、魚の目ができないための身体や足へのケアが必要です。
そこで今回は、魚の目の症状や種類、原因、対処法や予防についてお話ししていきます。
1.魚の目とは?
魚の目とは、足の指や足の裏にある皮膚が部分的に厚くなる、皮膚のトラブルです。医学的には『鶏眼(けいがん)』と呼ばれていますが、魚の眼球のような見た目をしていることから、『魚の目』としての俗名で知られています。放置していると歩行時の痛みにもつながるため、できてしまったら早めの対応をする必要があります。
①魚の目の種類
魚の目にはさまざまな種類があり、代表的なものは『硬性鶏眼(こうせいけいがん)』『軟性鶏眼(なんせいけいがん)』『粒状鶏眼(りゅうじょうけいがん)』の3つです。それぞれを簡単にまとめると、
・硬性鶏眼:魚の目のなかでもっとも多いタイプで、全体的に硬く乾いている
・軟性鶏眼:比較的軟らかく、足の指のあいだにできる
・粒状鶏眼:足の裏やかかとにでき、比較的小さい
などの特徴が見えてきます。
②魚の目とタコ、イボの違い
魚の目とよく似た症状にタコとイボがありますが、タコは痛みを感じにくく、イボは種類によっては周りの人に感染しやすいという特徴があります。特にイボができてしまったらさらなるリスクを防ぐためにも、できるだけ早くに医療機関を受診して適切な対応をしてもらいましょう。
2.魚の目の原因とは?
魚の目ができる原因には、外的刺激による直接的な原因と、体質や生活習慣による間接的な原因があります。どちらの原因も魚の目の予防には大切なポイントになってくるため、普段の生活で当てはまるものがないか、振り返ってみるといいでしょう。
①直接的な原因
・足に合わない靴を履いている
・ハイヒールをよく履く
・足の裏のアーチがなくなっている
・歩き方の癖で、体の重心バランスが偏っている
・姿勢が悪く、体の重心バランスが偏っている
など、合わない靴や歩き方、体の重心バランスの偏りは、魚の目を作ってしまう原因です。
②間接的な原因
・足が冷えやすい
・血行不良が起こっている
・新陳代謝が低下している
・皮膚のターンオーバーが乱れている
全体的な健康状態を悪くしてしまう、これらの原因は、間接的ではあるものの魚の目の原因とも言えます。
3.魚の目ができてしまったときの対処法
魚の目ができてしまったら、痛みや生活面でのトラブルを大きくしないためにも、早めの対応が欠かせません。医療機関やフットケアサロン、市販薬などで、魚の目を適切にケアしていきましょう。
①医療機関で対応してもらう場合
きちんと魚の目をケアしたい場合は、皮膚科を受診しましょう。軽度から重度の魚の目まで対応してもらえます。外科手術やレーザー、冷凍凝固療法などが使われるケースが多いです。
②フットケアサロンで対応してもらう場合
軽度の魚の目なら、フットケアサロンでも対応してもらえます。専用の機器を使って皮膚を柔らかくし、芯を取り除いていく方法がメインです。
③市販薬で対応する場合
魚の目の芯が浅く、硬くなっていないのなら、市販薬でもケアできます。液体タイプやばんそうこうタイプなど、さまざまな市販薬がありますが、ご自分に合うものを選べば問題ありません。薬局やドラッグストアで薬剤師の方に相談しながら、適切なものを選びましょう。また、市販薬で魚の目をケアするときには、使う量や頻度をしっかりと守りましょう。
④自己処理で注意したいポイント
医療機関やフットケアサロン、市販薬を利用せず、かみそりやピンセットなどを使って魚の目を除去してしまう方も多いですが、このような自己処理はかえって危険です。皮膚に新たな刺激を与えるうえに雑菌を繁殖させてしまうリスクも高くなるため、自己処理はおすすめできません。
4.魚の目を予防するには?
できてしまった魚の目は、きちんとしたケアで対処していけますが、可能であれば魚の目ができにくい状態を整えておきたいものです。そのためには、魚の目ができる直接的な原因と間接的な原因に気をつけた生活をする必要があります。
・足の形やサイズに合った靴を選ぶ
・ハイヒールや先がとがったパンプス、底の薄い靴やクッション性がない靴をなるべく控える
・靴を履くときや歩くとき、インソールや足用のパッドを使う
・姿勢に気をつけ、体重や身体への重心のかかり方を見直す
など、直接的でも間接的でも、足に負担がかかりにくいように気をつけていきましょう。
まとめ
いかがでしたか?魚の目の症状や種類、原因、対処法や予防についてご説明しました。原因や対処法を理解しておくことで、魚の目に悩まされずに毎日を過ごせるようになります。「魚の目ができてしまった」「魚の目ができやすくて困っている」という方は、ぜひ今回お話ししたポイントを意識してみましょう。